大人もかかるおたふく風邪 妊婦の場合胎児に影響は
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おたふく風邪は子供がかかりやすいことでよく知られている病気です。
正式名称は流行性耳下腺炎でムンプスウィルスによって引き起こされます。
ウィルスの影響で耳の下や顎のまわりが腫れるのが特徴で、腫れは1週間程度続きます。
おたふく風邪の初期症状は風邪と同じで咳や鼻水、発熱などがあげられます。
感染力が強く子供が感染した場合には流行を阻止するため学校を休む必要があります。
感染経路はツバによる飛沫感染が多く、うつらないためには感染者と接触しないよう注意することが大切です。
子供が感染した場合には軽症ですむのもおたふく風邪の特徴です。
ほとんどの場合1週間以内に回復し、体の機能に影響を与えるようなことはありません。
発症から5日後に経過がよければ学校へ戻ることが可能です。
子供の場合にはそこまで心配のいらないおたふく風邪ですが、大人が感染すると重症化する傾向があります。
成人男性が感染した場合、合併症として多くの人が睾丸炎を発症します。
無精子症という不妊症の原因になることもあるので注意が必要です。
また、成人女性が感染した場合にはまれに卵巣に影響がおよび、重症化すると排卵しなくなることもあります。
特に気を付けたいのが妊婦の場合です。
妊婦がおたふく風邪にかかっても胎児の成長には直接の影響はないとされています。
胎児の奇形などにつながる心配もありませんが、妊娠初期の妊婦がかかると流産率が高くなることが報告されています。
また妊婦は飲める薬が限られてしまうため重症化しやすいので、予防接種で対策をすることをおすすめします。