おたふくかぜの後遺症を防ぐために必要な予防接種の無料化
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おたふくかぜは、正確には流行性耳下腺炎といわれるものでウイルスに感染することで発症します。
感染してもほとんどの場合は、軽症で済む場合が多く一度感染した後は、体内に一生残る抗体がつくられ再感染することは殆どありません。
ただ、重篤化した場合は重い合併症を併発して重度の難聴を引き起こすことがあります。
症状としては、2〜3週間の潜伏期間のあと片方あるいは両方の耳下腺が腫れてきます。
両ほほが腫れあがった状態になりこの状態が、おたふくかぜの俗称の由縁となっています。
熱が出る場合もありますが、出ないこともあります。
また、症状が出ないこともあり、患者の生活範囲でのおたふくかぜの流行状況を見て診断することもあります。
おたふくかぜはムンプウイルスというウイルスによるVPDですので、予防接種によって防ぐことができます。
世界的には、2回の定期的なワクチンの予防接種が通例となっていて無料です。
ですので、流行はあまりみられません。
しかし、日本の場合予防接種はそれぞれの任意接種という形になっており個人の判断にゆだねられています。
また、予防接種料金も自己負担が原則で、地域の料金補助の状態によってばらつきがあり無料から7000円となっています。
地域によって無料で摂取できることもあるのですが稀なケースであり、住む場所によって格差が激しい状態です。
しかし感染者の50人に一人の割合で重症化してそのうち1000人に一人の割合で生涯治らない重い難聴になることがあります。
子どもに重い障害を背負わせる可能性がある病気でありかつ、ワクチンによって予防できるものですから今後の予防接種の普及のために全無料化が待たれるところです。